GARDEN 139

静岡県三島市。
古くからの知り合いであったクライアントの縁で、この離れた土地に庭をつくることになりました。富士山を見ながらゆっくり温泉にでも入ろうかと思って引き受けましたが、思いの外、遠い場所の現場は大変でした。
まずは、職人さんを探すことから始めました。今回のプランはシンプルなのでウッドデッキなどをつくってくれる大工さん、コンクリート工事の外構職人さんが居ればなんとかなりそうでした。大工さんは作業日数も少ないので、名古屋から行ってもらいます。さすがに外構職人さんは現地の方でなくては難しい。しかし色々なところで繋がっているものです。大工さんの知り合いで三島市の職人さんが見つかって一安心。なんとか工事することができました。
植栽や特殊なサインなどは、私が直接工事することにしました。やはり最後の仕上げは自分でしないと安心できません。

この現場は、間知石積み擁壁の上に建物が建っているので、高低差が高いところで3mほどもあります。そのため庭を取ることが難しい配置でした。そこでリビングからはウッドデッキを擁壁ギリギリまで出して広く段差のないスペースをつくって見晴らしの良い遊び場所をつくりました。クライアントには二人のお子さんがいらっしゃって、まだ小さいので広々としたデッキは丁度いいでしょう。駐車場とアプローチはシンプルな線で配置してアオダモをシンボルツリーにしました。ウッドデッキのフェンスと玄関のウッドフェンスの雰囲気を合わせて統一感のある風景ができたと思います。そこで、サインやインターホン、ポストがバラバラとつくとかっこ悪いと思い、アイアンプレートでスッキリとデザインしてみました。ポストの箱もなるべく飛び出ないようにして色合いも濃い茶色にしました。インターホンとポストの穴もなるべくフラットに見えるように工夫しています。これで、まとまりのある門構えができました。

この細いウッドフェンスのおかげで、目線、光、風が通る健康的な場所ができたと思っています。数年後には子供達も大きくなって使い方も変わってくると思います。土の部分がほとんど無いので、デッキにプランターなどを置いて植物を育ててくれたらいいなと思います。

これからは、年に一度は点検を兼ねてお邪魔したいと思っています。今度は温泉にでも入りながら。