庭は手間がかからない方が良いのか?

は手間がかからない方が良いのか?

最近特に手間のかからない庭を要望されることが多い。これは、どういうことなのか考えてみた。働き盛りの年代や小さな子育て世代は確かに時間がない。庭を手入れをするだけの時間が取れないということもあるのだろう。しかし、手間をかけない庭を目指そうとすると、植物は極力少なくし、それも成長が遅かったり剪定の回数が少ないものを選ぶことになる。そして、街中に似たような植生が増え、シンプルな形態の庭が増えていく。僕も忙しい方々に庭を無理に進めているわけではなく、ある程度は仕方のないことだと考えていた。

本当にそれで良いのだろうか? と疑問に思ってしまった。

庭は手間をかければかけるほど愛着も湧き、奥深い世界を見ることができる。植物などの自然の要素が庭には多い。これは自分ではコントロールできない自然のチカラが働くということである。このことは、人間の幅を広げ、自然への理解を深める。今日、クライアントのお庭で手入れをしながら話をしていたのだが、庭づくりは頭を使う。植物の成長を予想しながら来年の庭の形をデザインしていく楽しみを知っている。そのクライアントは庭にかける手間を惜しまない。庭が好きでたまらないのだ。手間がかからない庭はつまらないと思っている。これは真実だろう。庭を育てて行くことに喜びを見出してしまったからもう抜けられないのだ。

そのような話を聞きながら、僕は、手間が極力かからない庭を目指した庭づくりをするよりも、庭に手間をかけてどっぷりと庭を楽しむようなデザインをしていきたいと思った。その方が人生が楽しいと感じたからだ。いろいろなクライアントが様々なライフスタイルを持っていて、庭にかける優先順位はさまざまだ。だから、庭に手間をどれくらいかけても良いかを決めて庭づくりをすべきだし、全ての人が庭づくりにハマる必要はないと思う。でも、庭を育てていくことの楽しさを知ってもらいたいとも思う。

庭は楽しい、本当に。だから、最初からめんどくさがらず庭を育ててみたら自分の生活がどうなるだろうかと一度考えてもらいたい。もしかしたら、思ってもみなかったような楽しみがあるかもしれない。実際に、いままで興味が全くなかった人が庭にハマっていくのを何度も見てきた。あなたもそうかもしれない。

ちょっとでも、興味を持ってくれたら嬉しい。

庭にたっぷりと愛情と時間をかけてハマってみよう、一生暇ではいられない!