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家は、小さな森。

森の中に、ぽっかりと空いた気持ちのいい空間。

柔らかな光がさし、心地よい風が抜けていく場所。

そんなところで生活したら、気持ちいいでしょう。

探してもなかなか見つからないから、創ってしまいましょう。

土を盛り、自然の勾配をつみつけて。

風の流れを邪魔しないよう。

夏の強い日差しを遮り、冬の暖かな日差しを取り込めるよう。

その場所の本来の住人である、雑木や雑草に戻ってきてもらいましょう。

自然をつくり、その後で家を考える。

人はもっと自然に謙虚で質素な家を建てるでしょう。

目の前に大きな公園があり、視線が気持ちよく抜けていく。

南から北へ水が流れ、風も通っていく。

植物も公園の緑につなげたら、鳥たちがやってくるかも。

朝は木漏れ日を浴びながらご飯をたべて、

午後、木々が受けた光はうっすらと柔らかい緑色をしていて室内を包み込む。

夕方は、小屋の前の炉で薪をくべながら夜を待つ。

小屋で虫の声を聴きながら眠るのもいい。

自然は、決して建築に優しくはない。

しかし、その自然から受ける恩恵は計り知れない。

自然に逆らわず、素直に考える。

敷地のもっている自然の流れを受け入れる。

森づくりから、建築をつくってみたら?

家は、小さな森になる。