庭を育てて、小さな森に

庭をつくるにあたり、丁寧にヒアリングをおこないます。どんな生活がしたいのか、庭をどんなふうに使いたいのか、将来の計画はあるのかなど、庭が１０年以上たっても使用に耐えるものでなくてはなりません。庭の寿命を考えた時、素材の寿命とデザインの寿命があります。素材は交換するなどできますが、デザインが流行を追ったものであったり、奇抜な目新しさをてらったものであれば、飽きが来たり落ち着けなかったりとデザインの限界がきます。若いうちの感性と歳を重ねた時の感性は違います。なるべくデザインはシンプルに飽きの来ないものが良いと考えて、アトリエ心庭ではご提案させていただいております。

庭を育てるということは、手入れをするということです。私は、メンテナンスフリーの庭が良いとは思っていません。なんでもそうですが、手をかけて育てる喜びはとても大切なものです。植物を中心にデザインされた庭は、年々成長し、手入れをすることで愛着が湧いてきます。工事完成してから数年をかけてゆっくりお客様の手を入れることで、お客様の庭に育っていくのです。そのお手伝いを陰ながらさせていただきます。