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パリの国立図書館(新館)の中庭へ 2014フランス旅#013

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パリの国立図書館(新館)の中庭へ 2014フランス旅#013

パリの国立図書館(新館)の中庭へ 2014フランス旅#013

フランス国立図書館の広大な中庭

フランスのミッテラン大統領が推進したパリ改造計画「グランプロジェ」の一つ。設計者は国際コンペで選ばれたフランス人建築家のドミニク・ペローです。

この建築を見にいきたいとずっと思っていました。建物に広大な中庭がありマツなどの樹々が生えています。なかなかこんな大きな建築の中心に森があるものはないので、注目していました。ドミニク・ペローの著書を読んで知りましたが、都市の中にヴォイド(空地)をつくることが目的だったようです。都市が広がっていくときに、もともとあった山や森などがどんどんなくなっていきます。私の近くでもいまだに山が切り開かれて、造成地が増えています。そんな状況では、ヴォイド(空地)がとても貴重な場所になるのでしょう。

国立図書館の周辺の大階段

国立図書館の閲覧室等は地下などの低層に収められ、屋上がウッドデッキの広場となっています。そして、その屋上へは四方のどこからでも上がることができます。これは、このプロジェクトの狙いでもある、「あらゆる人々が立ち寄りやすい場所をつくること」を実現しています。大階段のデッキはイペ材だと思います。天然の木材でとても気持ちの良い空間でした。その大階段に座ると目の前に川が流れていて、遠くの森まで見渡せました。

これを見て、図書館という機能だけを持った場所というだけでなく、図書館に用事のない人々も立ち寄って休憩したり、森を眺めたりする場所として計画されていることに感心しました。私も場所をデザインする仕事をしていますので、庭であり、地域の環境の一部であり、通りの風景の一部であるということをもう一度考えながらプランを考えたいと思います。

 

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