神宮前のみんなの家 | 卒業設計 中間発表
卒業設計は、商店街のリノベーション
大学の卒業設計のテーマは、「中間領域」にしました。自然と人の中間、都市と住宅の中間、自分と他人の中間など「中間」の領域には、出会いがあり楽しさがあり、難しさがあります。
庭という自然と人の中間領域を仕事としていますので、これは私の人生のテーマだと言ってもいいくらいです。そして、このテーマにぴったりだと思い選んだのは、名古屋市熱田にある神宮前商店街。名前の通り熱田神宮の東側にあり、昔は参拝者で賑わう商店街だったそうです。商店街の目の前の道路には路面電車も走っていて、活気のある場所だったに違いありません。今はシャッターが降りている店も多く、活気があるとは言えない場所になっています。新しい店もちらほらありますが、元々の店主の高齢化に伴って店を閉めて純粋に住宅として使っているケースも多々ありました。金山総合駅ができてからJRや名鉄を利用する人々は熱田を経由しなくなり、利用者が減っていったようです。