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ロンシャンの礼拝堂に行く(後編) 2014フランス旅#008

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ロンシャンの礼拝堂に行く(後編) 2014フランス旅#008

ロンシャンの礼拝堂に行く(後編) 2014フランス旅#008

ロンシャンの礼拝堂の内部は、光の空間

ロンシャンの礼拝堂。いよいよ中に入ります。中はとても静かでひんやりとした空気を感じました。人が一人も居なくて、1時間以上、私一人で座って空気をただ感じていました。

鳥が入り込んできて屋根と壁の隙間から外に出て行ったり、口笛を吹いて反響する音に耳を澄ませたりしていました。写真で見て感じるイメージよりももっとゆったりとして、自由な空気を感じることができました。

そして、この場所に身を置いているとさまざまな「光」を感じているのに気が付きました。

 

「直線」は、「光」

この内部の空間は、「光」だと思います。いかに光を感じさせるかを考えたのではないでしょうか。この真っ直ぐに伸びてくる光を見ながら思ったことがあります。それは、「光」は「直線」であるということです。以前から、ずっと不思議だったのですが、人は自然の産物で自然の曲線だらけの空間から生まれてきたのに、いわゆる人工的な直線や幾何学的な形に惹かれるところがあります。私も真っ直ぐに伸びる線路やぴーんと通りが通った直線を見ると気持ちが良くなります。ここで時間を過ごすうちに、何故、人は直線に惹かれるのかがわかりました。

直線は、「光」だからです。

人は直線的な形から「光」を感じているのではないかと思いました。それゆえに、このロンシャンの礼拝堂の外部は曲線なのに内部の光を扱う部分は直線的です。より「光」が際立つ形にしたのではないかと考えました。

これからは庭のデザインに直線を持ち込むときは、光をイメージしてデザインするともっと根源的な魅力が出てくるのではないかと考えています。

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