アアルトの自邸見学 | 2014フィンランド旅#005
光あふれるアアルトの自邸
アルヴァ・アアルトの自邸を見学に来ました。アメリカの団体さんと一緒に。自邸はスタジオの近くにあります。
自邸もスタジオのように広めのワークスペースがあります。数人のスタッフが一緒に作業できそうです。自邸に入って最初に印象に残ったのは、大きな窓です。大きな窓から光が差し込み、部屋を明るく照らしていました。窓はどの部屋もとても高い位置にあり、上からの光をたくさん入れたいという想いを感じます。
写真の窓は、仕事場のコーナーの窓です。図面を描きながら外の木々の存在を感じられます。私の仕事場も机に座った時に正面に窓があります。紫陽花やコナラの木が風にそよぐ様子がよく見えます。今思えば、この風景が記憶に残っていて、私の自宅のプランに反映されたのかもしれません。
アアルトは日本好き
アアルトは、フィンランドを代表する建築家で日本でも人気があります。そんなアアルトは日本好きだったとガイドさんから教えられました。よく見るとこの窓に使われているのは簾ではないですか。他にも襖の引き手が使われていました。アアルトは日本建築から多くの影響を受けていたようです。
日本とフィンランド、遠く離れた国ですが感性に共通点があるように感じます。自然に囲まれた環境も関係しているのでしょうか。そういえば、道路で信号待ちをしている時にフィンランドの人はちゃんと赤信号を守っていました。その前に滞在していたパリでは赤信号も関係なく渡れるタイミングで渡るというスタンスでしたから。そういうちょっと真面目なところも日本人に似ているのでしょうね。