谷中の街がまるごと生活の場に! HAGISOとHANARE | 建築巡り
人々の境界をあいまいにできる
HAGISOの生活は、個人だけでは生活が成り立ちません。食堂やお店や銭湯など、他の人々の助けが必要です。他人同士がそれぞれに助け合うことが大前提のシステムだと思います。
それ以上に、私が感じたのは銭湯や食堂など生活を共有する場所が増えると人々の共通の話題や共感力が増えていくのではないか。個人の境界線が他人の境界線と重なる部分が増えて、それぞれの境界線がいい感じにぼやけて一つの世界をつくるのではないかと感じました。
私が仕事にしている庭づくりもあくまで個人のものです。しかし、庭づくりの共通の話題も多く、庭をとおして人々の輪が広がっていくのではないかと考えています。そのうち庭をシェアしたりすることも出てくるかもしれません。
それは結局、自然に戻るだけなんですけどね。