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吉阪隆正 展覧会をみる | 東京都現代美術館

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大地は万人のものだ!

吉阪隆正展覧会をみて

「大地は万人のものだ」このメッセージにやられた。

ル・コルビュジエの弟子で建築家の吉阪さんの展覧会に行ってきました。あのユニテダビタシオンにも関わっていたという建築家です。自邸も写真のようなピロティをもっていて、一階部分は、オープンスペースになっています。そこで、この言葉、「大地は万人のものだ」です。このピロティのオープンスペースは誰でも使うことができたそうで、まさに万人に開放されていたのでしょう。一般の住居では考えられないおおらかさです。しかし、私は、この言葉に激しく共感しました。大地は万人のもの、大地は万生物のものと読み替えることもできるでしょう。まさに庭は、自然の営みがある万生物のものだからです。庭をそのように捉えたらすごく心が豊かになりそうです。土地という人間が区切った敷地の中のさらに小さい庭というスペースを独り占めするのではなく、他の生物と共有する。そんな豊かな場所が庭になることを願って、美術館をあとにしました。

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