聴竹居を訪ねて | 建築巡り
自然をいかに身近に感じるか
聴竹居の一番のお気に入りポイントは、このコーナーの窓です。
外の風景を正面から側面につなげています。角に柱があると、そこで区切れてしまうのですが、このコーナーを繋げることで、樹々に囲まれている感じがでます。ここに座って外を眺めていると、シェルター化が進んでいる現在の住宅の流れを一度考え直した方が良いのではないかと考えてしまします。
自然に直接触れる機会も減っています。葉っぱや土を素手で触ることがないという人も多いのではないでしょうか。私のお客さまたちの中でも、素手でイモムシを触れるという奥様は2人しか知りません。それほどの自然離れが当たり前になっています。私は、何とかしてもう少し自然との距離を縮められないかと考えているのです。